※旧『盲夏侯亭』(当館副管理人・夏侯惇氏が運営)のコンテンツです。

このコーナーは、中侯惇島みゆきが
中島みゆきの歌を三国志風に
アレンジして楽しむ
風流で奥ゆかしいコーナーです。
元歌詞とか書いて、
もし中島みゆきさんの事務所から
クレームが来たら即刻閉鎖致します。
(冗談の通じる事務所であることのみを信じてお送りしますw)
中島みゆき以外の曲が交じっているのもご愛嬌w



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作品No.13 天子と君との間に

策士 殺気ょく (ξ´ー*)中侯惇島みゆき
  君(主君の意味の「君」)が
苦難のときには僕は食人の鬼になる
留守な人につけこむような
呂布は許せなくて
君を泣かせたあいつ(劉備)の
正体を僕は知ってた
ひきとめた僕を君は
振りはらった遠い夜
 ここにいるよ イクはまだ
 ここにいるよ いつまでも
天(子)と君とのあいだでは、
今日も冷たい会話する
君が笑ってくれるなら
僕は賈クにでもなる
天と君とのあいだには、
妙な空気が流れてる
君が笑ってくれるなら
僕は(董)卓にでもなる
解説
強情で人とよく衝突しながらも、
曹操の信頼が揺らがなかった
謀臣、程イク仲徳が、
曹操の為に謳った歌である。
飢饉の際、兵糧に人肉を
混ぜて兵士達に食べさせたり
呂布の急襲を防いだり、
劉備の器を見抜いて彼を暗殺する様勧めたり
と、およそ普通の文官では
なし得ない事を平気でやってのけ
場合によっては冷酷な賈クや
残虐非道な董卓になってでも
主君を助けるぞ、という
彼流の「忠義」を端的に表現した名曲。
 

作品No.14 片目は片目

策士 殺気ょく (ξ´ー*)中侯惇島みゆき
  あきらめました 左目のことは
もう鏡も 割らない
殿の側に 許チョが居ても
うらやむだけ かなしい
片目は片目 儒者や聖人や
ましてや君子には なれない
儒家の望む 五体満足は
昨日から なれない
大将軍 なるよりも
見たい夢はあるけど
片目は片目
一人で矛を 振るのがお似合い
解説
ついに左目の事を諦めた夏侯惇の
落胆と絶望と悲哀に満ちた
バラード。
いい加減、作者のマンネリネタが
嫌になるしつこいネタ。
 

作品No.15 白帝城のララバイ

策士 殺気ょく (ξ´ー*)中侯惇島みゆき
  ララバイ ひとりで 策が練れないのなら
ララバイ 軍師を たずねておいで
ララバイ 二国で 攻めるのはいじめよ
ララバイ 今夜は どこから攻めてるの
 半分は魏の国 大河に東呉
 そしてお前は、いつも曇る盆地(蜀と漢中)
ララバイ 関羽は この世には居ない
ララバイ 張飛も もうこの世に居ない
ララバイ おやすみ 涙をふいて
ララバイ おやすみ 何もかも忘れて
解説
漢中王となって絶頂期を迎えた劉備であったが
直後に、関羽と荊州を失う悲劇が彼を襲う。
半狂乱になった劉備は群臣の諌めも聞かず
裏切り者の呉に復讐戦を挑む。
その間に張飛は部下に暗殺され、
蜀軍も呉の陸遜の遠大な火攻めにあい、
将、兵卒を含め
甚大な被害を出し大敗し、
白帝城に撤退する事になる。
失意のうちに、病を発した劉備は
朦朧とする意識の中で
先年に亡くなった最大のライバル曹操が、
彼の枕元でこう歌うのである。
 

作品No.16 かたきうた

策士 殺気ょく (ξ´ー*)中侯惇島みゆき
  途にはぐれて かたきの名を
呼び続けたことが ありますか
人ごとに言うほど あだ討ちは
優しい仕事じゃ ありません
逃れの気分に 味を占めて
あなたは 民家の戸を叩いた
私はあなたを 殺りたくて
あなたの眼を見ずに 斬り付けた
 潘璋はいつも突いてくる
 槍で脇腹を突いてくる
 それがあなたのクセなのか
 ついに目覚めれば首級
私は生首を鞍につけて
江陵あたりで 名が上がる
討てない張苞は つれづれに
嫌味を 今夜も 口ずさむ
解説
 夷陵の戦いの序盤。蜀軍は呉軍を圧倒し
関羽の仇の一人、潘璋は関羽の息子の
関興に敗れ逃亡する。関興はそれを追うが、
見失いさらには自軍とも別れ別れになってしまい、
山道で夜を迎えてしまう。
 すると向こうに一軒家の灯が見えたので、
関興は家人に頼んで一晩泊めてもらおうと頼む。
家人は心良く迎えてくれるが、
ふと、その家の壁を見ると、
亡き父関羽の肖像画が祀られていた。
関興はいぶかしく思い、家人にそのわけを聞くと
「かつてこの辺は関羽様が治めておられました。
その時の治世を懐かしんで、
こうやって密かに祀っておるのです。」と
家人は答えた。
 と、その直後、またもその家に、急な宿泊を
求める者が現れた。誰あろう潘璋である。
彼も逃亡しながら途に迷ってしまったのだ。
関興も潘璋も相手を確認するや否や
剣戟を交わせる。
暫くして潘璋はついに関興に首を斬られ
仇の一人を討った関興は、宿泊せずに
家人に礼を言ってその家を立ち去る。
途中、潘璋を捜索していた呉軍と
遭遇し交戦するが、直ぐに関興を捜索していた
蜀の張飛の息子張苞がそれを見つけ
関興を助ける。彼もまた父を呉に
寝返った者たちに殺され、
仇を探していた一人であった。
首尾良く仇を討てた関興を見て
まだ仇を一人も討てない
張苞はつい嫌味を言ってしまうのである。
 

作品No.17 李儒

策士 殺気ょく (ξ´ー*)中侯惇島みゆき

 

口を封じるのが上手くなりました〜
どんな名の知れた〜名士にでも〜
口を封じるのが上手くなりました〜
李儒来る度に分かります〜
あの司徒(王允)追いかけて繰り返す
人殺し〜いつか〜殺り〜なれて〜
口を封じるのが上手くなりました〜
どんな名の知れた〜名士にでも〜
口を封じるのが上手くなりました〜
李儒来る度に分かります〜
生まれたときから帝達は皇族で〜
暗殺されることも知るまいに〜
口を封じるのが上手くなりました〜
どんな名の知れた〜名士にでも〜
口を封じるのが上手くなりました〜
李儒来る度に分かります〜

 
 

作品No.18 華容(かよう)なら

歌:於夫羅コース 策士:夏侯惇
(元歌:さよなら 歌:オフコース)

 

もう、終わりだね〜君が、小さく見える〜
儂は思わず君を 逃がしたくなる
儂等は漢臣だね いつかそう申されたね
まるで今日のことなんて 思いもしないで

華容なら 華容なら 華容なら
もうすぐここは白い冬
逃がしたのはたしかに君だけ
ボロボロの君だけ

恩義は哀しいね 君のかわりに儂が
今日は軍師の命に 眠るかもしれない

華容なら 華容なら 華容なら
もうすぐここは白い冬
逃がしたのはたしかに君だけ
ボロボロの君だけ

よそは、まさに血の雨 やがて塁になって
儂等の兵力も 病になるだろう
病になるだろう

解説
 赤壁で敗走し、僅かな兵力とともに、
途中様々な難関に出くわしながら、なんとか
華容道まで落ち延びてきた曹操一行だったが、
精も根も尽き果てたところに、
蜀の猛将関羽が現われる。
閑念した曹操であったが、
側近の程cがかつての恩義をタネに
命乞いをしたらどうだと勧め、それに従う。
関羽は、あの威容と威厳に満ちていた曹操が、
ここまで小さく惨めに命乞いをするさまを見て、
旧恩と憐憫にもだえながら、
軍師孔明の処罰を免れえぬと知りつつも、
ついに華容道を通す決意をする。
そのときの関羽の心情を、なるべく元歌の歌詞を
損なわずに再現した絶妙な歌ではあるが、
作者が教養とは無縁の
蛮族匈奴の於夫羅であるとされていることや、
なんで遠方の於夫羅が関羽と曹操のことを
そこまで知りうるのかということから、
曹操の側近の清流派知識人の誰かの
偽作の疑いが高い作品。
 

作品No.19 この人を食べたら

策士 殺気ょく (ξ´ー*)中侯惇島みゆき

 

人を食おうなんて 恐ろしい話を
いつまで考えて いるのさ
あの人を突然 焼いたらなんて
いつまで考えているのさ

白い皿の上に タタキにされても
氷も乗せずに 皿を見ている
凍るような声で メニューを言われても
氷も乗せずに食してる 食してる

 あぁ人は 昔々 鶏だったのかもしれないね
 こんなにも こんなにも 人がおいしい

食べる筈のない肉 みんなわかっていて
今日も減ってゆく 減ってゆく
戻るはずのない人 私わかっていて
髑髏持っている 持っている

この肉を食べたら 冷たくなった人も
成仏するような 気がして
この肝を食べたら 積み上げた仁義が
崩れてくるようで 怖いよ

 あぁ人は 昔々 鶏だったのかもしれないね
 こんなにも こんなにも 人がおいしい

 あぁ人は 昔々 鶏だったのかもしれないね
 こんなにも こんなにも 人がおいしい

解説
 三国志の文中には、度々、
食人即ちカニバリズムな描写が為されている。
捕らえた内応者を宮廷料理人に命じて
羹にさせた董卓に始り、食糧不足になった際、
兵糧に人肉を混ぜて給仕させた程c、
飢えに飢えて人を食べた王忠・・・。
また、演義では、なんと美談として劉備に
自分の妻の肉を食べさせた
劉安のエピソードなどが記載されている。
この当時には食肉としての人肉は
一般的だったのだろう。とはいえ、
曹丕が王忠の鞍に髑髏をつけさせ
からかったとあるように、
やはり一般的ではなかったようだww
 この歌の主人公は果たして
誰なのかは不明のままであるが、
人肉を鶏肉とまごうほどお気に召したらしく、
通り行く人たちを不審な目で見つめている
その情景がくっきりと映し出されている
珠玉の名曲である。
 

作品No.20 壱与ちゃん

歌:夏侯茶
バックコーラス:
(いかりや張繍け、荒井黄忠、志村孫けん、仲本高順、高木陳武ー)

 

ぼ〜くの可愛い壱与ちゃんは
刺青いれて、小ちゃくて
後ろ髪束ねた倭国の娘〜
あの娘は女王の二代目よ〜

ちっとも武人じゃないけれど
なぜか朕をひきつける
司馬師の専横に出あうたび
何んにも出来ない朕なのさ

それでもいつかは逢える日を
胸にえがいて歩いていたら
司馬懿の倅とよりそって
賈充が笑顔で話してる

父さん母さんうらむじゃないが
も少し勇気があったなら
も少し器量よく生まれたら
こんなことにはなるまいに

(セリフ)
『そんなわけで、朕の政治は
みごとに失敗に終りました。
こんな朕だから蛮族朝貢なんて、いつの
ことやら・・・でもねぇ、せめて野心だけは、
いつまでももちつづけたいんです。』

今にみていろ朕だって
素敵なかわいい謀臣を
きっとみつけてみせるから
壱与ちゃんそれまでさようなら
さようなら

解説
 曹叡がなくなって後、
司馬一族の専横著しい魏朝の
帝の位を継いだ曹奐だったが、
倭国で同じく卑弥呼の後を継いだ、
女王壱与と自分をタイアップさせ、
彼女に届くはずのない胸のうちを歌った曲。
 

作品No.21 水塞の皇甫嵩

策士 殺気ょく (ξ´ー*)中侯惇島みゆき

 

皇甫嵩なんて 名前を聞いたら
大物の董卓が 裸足で逃げそうな
水塞の皇甫嵩
曹操が駆け抜ける
都はいつも宦官の脂の匂い

黄巾小僧はいつも川岸で戦うのが嫌い
昼寝許チョに 石をぶつけられて 引きずり回されても
水塞の皇甫嵩 走柯が駆け抜ける
都はいつも賄賂の銭の匂い

 
 

作品No.22 カコボンの歌

策士:夏侯惇
(元歌:バカボンの歌)

 

殿からもらったお姫様〜。陰謀た〜らむ〜♪
(声:きゃー、たいへん!)
これでいいのか〜?、あ、これでいいのか(納得)
ボンボンカコボン、夏侯楙〜♪
天水逃げた〜、かーこボンボン♪

解説
 曹操の娘で、曹丕の妹である清河公主は
夏侯楙の正室であった。
そんな大層な嫁を貰っていても、
彼の女癖の悪さは益々ひどくなる一方であった。
それに業を煮やした清河公主は、
夏侯楙の弟たち(夏侯子臧、夏侯子江)
とつるんで、罪をでっち上げて夏侯楙を
罪人に仕立て上げてしまう。
おバカな夏侯楙はなすすべもなく逮捕されてしまうが、
父夏侯惇の武功の七光りと、優秀な司法官吏のお陰で
冤罪を証明され釈放されたが、いたたまれなくなった彼は、
こともあろうに諸葛亮の北伐阻止のために、
天水赴任を志願するという更なる地獄へと
自らをいざなっていくのであった・・・。