戦略攻略の章

戦略と仕事

 毎年1・4・7・10月には評定が行われる(在野以外)。ここでは武将達が戦略について色々と意見を出し合い、そして最後に仕事を決める。

 まずは戦略。君主や軍団長・太守など、人を使う立場にある身分は、「方針」コマンドと「人事」コマンドを選択可能。さらに君主とそのもとで働く軍師、そして軍団長は「外交」コマンドも選択できる。あとの身分は「軍事」コマンドと「計略」コマンドを都市の主に提案でき、君主や太守は逆にそのコマンドを命令できる。まず方針では、軍団を編成したり、その軍団に指示を出すことができる。さらに都市の方針も決めることが可能。人事では武将を異動・登用したり、アイテムを授与・没収したり、軍師や太守などの身分を任命するといったことができる。外交ではご存知の通り、他国と同盟したり、その同盟を破棄したり、はたまた連合を組んで巨大勢力に対抗することも可能。軍事では徴兵・出陣や物資の輸送、兵糧の売買といった軍事関連のコマンドを命令・提案できる。君主以外の身分だと、反乱を起こして新勢力を築くことも可能だ。計略では他国に離間の計や破壊の計、他国の将に兵を埋伏させたり、その将を内通させるといったスリリングな任務を楽しめる(?)。ただし本作で他勢力に計略を仕掛けるのは、なかなかにシビア。もっとも三Xほどではないけど。この他諜報コマンドがあり、他国の情報を入手することも可能。

 とまあ一通り戦略コマンドを解説しましたが、それではどういうコマンドが有益で、三國志[特有のものなのかを解説しよう。まずは軍団について。今回三國志[で初めて取り入れられたのが、この軍団システム。最高第八軍団まで編成でき、その軍団の長が軍団長と呼ばれる。身分が君主だと、この軍団に州制覇や勢力打倒などの指示を出すことができる。これにより、多面作戦を展開することができるのだ。とはいっても、自分で戦争した方が効率いいのは言うまでもない。信長の野望天翔記よりも、軍団は活気がないかもしれない。

 軍事コマンドでは、放浪軍でプレイしている場合、旗揚・転地を命令・提案できる。この放浪軍も面白いシステム(三國志Wでこれもどきがあったが、懐かしい…)で、独特の雰囲気を醸し出している。しかし、空白国がなくなった時点で旗揚はできなくなる。そうなる前に、先を見越して旗揚してくれ。ちなみに君主だと放浪というコマンドが選択でき、これで放浪軍を結成することが可能。しかし、勢力の武将全員が放浪軍に付き従うことはないので、もとの勢力は誰かが引き継ぐことになる。

 外交での連合関連のコマンドはナイス。これは続作にも搭載させるべきシステムだ。つまり多くの勢力と同盟を結び、一大強国に対抗するという手段。これ、自分がどんなに弱い勢力であっても、連合さえ組めばかなり心強い。自分はできる限りの武装をした兵士で出陣し、戦争は他の味方連合軍に任せてしまうのだ。敵地に攻め込んだ勢力がそのままその都市を領有することになるので、信長の野望天翔記のように自分が城を陥落させなくてもOKなのが嬉しい。この反則的な連合作戦で、あの弱小勢力・王朗を上級プレイで大陸の南半分を治める君主に成長させた経験がある。いざとなったら、もうこれしかない。しかしながら、これはあくまで攻撃側にのみ連合が応用される。つまり、その標的勢力が連合軍の一勢力に攻めかかった場合、連合は発動しないという仕組み。このシステムにはいささか不満を抱いたが、考えてみればそんな風にシステムを改造したら、標的勢力は戦争で絶対に勝つことはないだろう。つまりこれを逆手にとると、標的勢力になった君主はどんどん連合軍の領土を落としていくことが大切だということ(というよりも、それしか他に道はないと思われる)。まあ、連合軍の勝利に終わったら、それなりのイベントも用意されているし、結構楽しめるコマンドだと思う。

 身分が一般の場合など、提案する立場にいる武将について。普通、軍師でもない限り、自分が提案した意見を主君に認められることは少ない。そこで、その都市の太守と仲良くなることが大切。これにより、提案が受け入れられやすくなる。もう一つ、特権を使うという手段もある。この特権は、階級が上がった時や仕事で好成績をあげた時に授けられる。これを使って提案をすれば、まず拒否されることはない。自分が絶対に今しかチャンスはないと感じたものがあれば、その特権を使って提案しよう。

 

 次に仕事。仕事は、その季節中ずっとそれを続けなければならない任務。種類は開墾・商業・技術・補修・治安だ。詳細は以下の通り。

仕事名 影響する能力 影響する特技 効果
開墾 魅力 耕作 開発を上げ、兵糧収入を上昇させる
商業 政治 商才 商業を上げ、金収入を上昇させる
技術 知力 発明 技術を上げ、これが一定の値になると国の技術レベルが上昇する
補修 知力 築城 防御を上げ、城の防御力を上昇させる
治安 武力 警備 治安を上げ、収入や人口を上昇させる

 仕事は、やはり自分が一番得意とするものを提案すべき。というのも、苦手な仕事をやっても目標(その仕事をする上で、この数値くらいの成果をあげれば主君が喜ぶという目安)の数値に到達することは難しいからだ。かといって提案通りの仕事になるとも限らないけど。それと、各施設で見聞を重ねるのも仕事を上手くやっていく秘訣だ。例えば担当する武将が魅力100で特技「耕作」を獲得していて、さらに農村の民心掌握度が30(MAX)だったら、開墾の仕事を命じられれば目標の2倍の数値は確実に得られる。三國志[には多くの処世術が存在するので、皆さんも激しくプレイしてそれを体得して頂きたい。

都市でできること

 戦略や仕事について諸将が叫び合う評定が終わると、担当武将は城を出て都市に向かう。ここで実行できるのが個人コマンド。

 君主の場合は宮城でお金の出し入れをし、その他の身分の場合は諸将と会話することができる。在野の場合はここでその勢力への仕官を申し入れることが可能。

 城門では略奪や他国への訪問、そして勿論仕事の補修を実行できる。在野の場合は、転居で自宅を他国に移すことができる。日々旅にして旅をすみかとす…(奥の細道‐旅立ち より)。

 農村・工房・屯所では、それぞれの仕事(開墾・技術・治安)を実行できる。特に屯所では、警備をしている最中に山賊が郊外にたむろっているとの情報が入ることがある。この時は「討伐」という特別なコマンドが現れ、ここで賊の征討に向かうことになる。面白いのは、この山賊が武将になっている時があること。残念ながらどういう武将がそう設定されるのかは分からないが、武芸に秀でた将軍が山賊の親玉になっているのだ。この場合、警備をしている武将とその親玉が一騎討ちを始めることになり、負ければ治安は悪化するばかり、勝てばその親玉を捕らえて家来にすることができるのだ。もしかすると、張飛が山賊になって現れたりするのかも…。でも張飛が親玉になれば誰も勝てないのでは?w その都市は警備もできずにどんどん治安が悪くなっていく可能性も…。

 市場では仕事の商業を実行できる。それ以外にも、アイテムを売買することが可能。しかし商人がいなければ選択できないので注意。

 兵舎ではご存知の通り戦法の訓練ができる。

 都市の中央にある飯店では、在野や特別武将との会話、アイテムの寄贈などが可能。

 その横の酒家は放浪軍の寝床。ここで放浪軍は募兵をしたり入出金したりする。

 画面左下には大きな自宅が存在する。ここでプレイヤーは能力の鍛練をしたり、仲間を呼び集めて宴会を開くことができる。在野の場合はここで放浪軍を発起することが可能。逆に在野になるなら、ここで下野すればいい。

 前にも触れたが、都市での見聞は頻繁に行ったほうがいい。仕事の成果が上がるだけでなく、名声が上がったり、アイテムを貰い受けるなど、思わぬ副収入がある。民の気持ちを理解してこそ、真の名君なのである。ちなみに暴君プレイを楽しみたいなら見聞などせず、略奪と宴会を繰り返すのがスリルがあって楽しいと思われる。さて、工房の見聞で耳寄りな情報をゲットした。それは外交や計略が成功した際、何の任務が一番太守の評価がよいのか、という内容。それをまとめたのが以下の表。これを見て、太守が喜びそうな任務を買って出よう。

@勧告(外交)
A登用(人事)
B内通(計略)
C埋伏(計略)
D離間(計略)
E扇動(計略)
F破壊(計略)

ワンポイントアドバイス

 ここでちょいとお得な情報を教えよう。普通にプレイしていれば、たぶん気付かないであろうテクニック。それを今から紹介するので、是非チェックしてみてくれ。

@簡単名声アップ

 名声を高めて有名人になりたい!でも都市を歩く人をクリックしてイベントが起きても、せいぜい100アップするくらい。こんなの意味ない、もっともっと手軽に名声アップがしたい!という方にオススメなのがこのテクニック。まずは在野になる。そして、どこでもいいので勢力に仕官を申し込む。ここで君主がこれを祝って、酒宴を催してくれることがある。すると、なんとこれで名声が1000もアップするのだ。さらに猛者系なら、一騎討ちでその腕前を試されることがある。そしてこれに勝つと、なんと名声3000アップ。知将系だと、現状ではどの勢力が一番強大か、という質問を聞かされることがある。この答えは、大体「民に信頼されている勢力」なので、迷ったらこれを選択しよう。これで名声3000アップ。なんとも簡単に名声アップができるのだ。その後、すぐさま下野して在野になる。そして勢力に仕官を申し込む。名声アップ。下野。後はこの繰り返し。気付けば担当武将の名声は天下に鳴り轟いていることだろう。ちなみに一度下野した勢力には、当分仕官を拒否されるように設定されている。下野したら、全く新しい勢力に仕官を申し込むことにしよう。また悪名が高いと、仕官を拒否される確率がアップするので注意。

A大富豪への道

 勢力に仕えると最初は俸禄が少なくて、所持金の少なさに困ることがあるだろう。とすると、勢力に仕える前にお金持ちになっておけば心配無用ということ。そこでこのテクニックの出番だ。まずは前回と同じように在野になる。そしてどの都市でもいいので、農村で見聞をする。そして民心掌握度を30にする。しかしここで止まらず、さらに見聞しまくる。すると、ある時突然農民がアイテムを献上してくれることがある。これを全て貰っていき、アイテムをどんどん貯め込んでいくのだ。アイテムに限らず、日頃の恩に報いるために、と金を献上してくることもある。これも全て快く受け取っていこう。別にこれで悪名が上がるわけでもなんでもないのだから。気付けばそこそこの金持ちになってるハズ。そしてここで一気にいらないアイテムを商人に売り飛ばすのだ。宝物なんか何の効果もないものだから、どんどん売っていこう。すると、これがかなりの値になるのだ。これで苦悩の貧乏生活ともおさらば。天下の大富豪として、胸を張って生きていくことができるだろう。

 ちなみに悪名が高い武将は、農民からアイテムや金を献上されない。だから董卓はこのテクニックを使えない。まあ、悪逆の限りをつくした彼の自業自得ということか。勢力に仕えた後も、兵舎で見聞をするとアイテム(武具)ゲットや金ゲットのチャンスあり。しかしこれには多少の名声が必要らしい。まあ普通にプレイしていれば大丈夫だとは思うけど。これを見て、こんな簡単にいくわけないと思った方もいると思う。しかし悪名や名声などの条件を揃え、在野という自由な身分を最大限に利用してことに挑めば、本当に簡単に金持ちになれる。これは私の常套手段でもある。気が向いたら、是非一度お試しあれ。ちなみにリアルではこんな簡単には金持ちになれないので注意が必要。

B義兄弟利用法

 義兄弟を利用する、と言えば少々聞こえが悪いが、これを使うことによって色々な面で役に立つことがあるのだ。まずは放浪軍結成の時。放浪軍を発起させるのは、なかなかに難しい。というのも、自分に賛同してくれる武将がいなければ放浪軍を結成することができないからだ。しかし自分の義兄弟が同じ都市にいれば、放浪軍を超簡単に結成することが可能なのだ。残念ながら義兄弟の身分が太守や軍団長の場合は、仕様で放浪軍に勧誘することができないのだが、軍師や一般の場合は、例え忠誠100であろうが、簡単に放浪軍結成のために味方してくれる。だから最初の黄巾の乱のシナリオで張飛が下野して、残りの劉備と関羽を張飛が放浪軍結成に味方してくれと誘うと、簡単に賛同してくれるのだ。張飛が頭領で、劉備・関羽がその下に敷かれるという信じられない光景を目にすることができる。

 ちなみに自分が義兄弟と同じ勢力に仕え、かつ同じ都市にいれば、自分が下野する際に義兄弟を誘って放浪軍を結成するかどうかという選択肢があらわれるのだ。つまり「義兄弟の絆は君臣の絆よりも固い」ということだ。これを逆手にとって利用してしまうのが次のテクニック。まずは自分が義兄弟とは違う勢力に仕えているのが条件。そして自分の君主に、その義兄弟の登用を申し出る。君主がこれを認めれば、かなりの高確率で義兄弟は寝返ってくれる。しかし、軍団長や太守の身分にもなれば、なかなか登用は難しい。よって離間の計略で義兄弟の忠誠を下げておくといい。私の経験では、軍団長になった義兄弟を登用することはできなかったが、太守の場合はぼんぼん成功した。もし義兄弟が3人いれば、彼らを登用するだけでかなりの功績アップとなるので、是非一度お試しあれ。